現代外国人名録2016 「ジャックドロール」の解説
ジャック ドロール
Jacques Lucien Jean Delors
- 職業・肩書
- 政治家,労組市民活動家 我々のヨーロッパ会長 元EU欧州委員会委員長
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1925年7月20日
- 出生地
- パリ
- 学歴
- パリ大学法学部卒
- 勲章褒章
- 勲一等旭日大綬章(日本)〔1995年〕
- 受賞
- エラスムス賞〔1997年〕
- 経歴
- 1945〜62年フランス銀行(中央銀行)勤務。この間夜学に通い経済学を学ぶ。人民共和運動(MRP)政党員を経て、キリスト教民主主義系の労働組合(CFTC)で活動。’50年総裁官房入り。’59年クラブ“市民60”を結成し、市民教育に尽力。’59〜61年経済社会審議会委員。’62〜69年計画庁社会局長を務め、労資協調に取り組む。’69年および’71〜72年シャバンデルマス内閣で審議官。’73〜79年パリ銀行理事。傍らパリ大学、国立行政学院(ENA)で経済学や経営学を講じる。’74年フランス社会党入党。’76年から同党国際経済担当。’79〜81年欧州議会議員、経済・通貨委員長。’81年5月〜’84年7月ミッテラン政権下の財務・経済相。’85年1月EC(欧州共同体)委員長に就任。’89年“ドロール報告”を作成、マーストリヒト条約への道筋をつける。ソ連・コメコン東欧諸国との外交交渉をまとめあげ、東西欧州関係に新風を送るとともに、’92年“EC市場統合”に向けて奮戦。’93年11月欧州連合(EU)移行に伴い欧州委員会委員長。雇用創出プログラム「ドロール白書」を欧州首脳に採択させる。’95年1月退任、“ドロールの10年”に幕を閉じる。同年フランス大統領選挙に出馬要請をうけるが辞退。’96年クラブ“我々のヨーロッパ”を設立し、会長。’99年7月経済協力開発機構(OECD)事務総長ドナルド・ジェームス・ジョンストンの特別顧問に就任、成長の持続と雇用の創出などのテーマについて事務総長を補佐する。著書に「社会指標」「変化」など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報