20世紀西洋人名事典 「ジャックロンドン」の解説
ジャック ロンドン
Jack London
1876 - 1916.11.22
米国の小説家。
サンフランシスコ生まれ。
本名ジョン・グリフィス。
私生児として生まれ、無軌道な少年時代の後、カナダなどを放浪し、カリフォルニア大学に一時期在学したが、ゴールド・ラッシュに加わる。その後、新聞記者となり、満州へ渡る。マルクスなどに触れ徐々に社会主義に傾倒。一方で、創作活動に務め1900年クロンダイク地方の体験をもとに短編集「狼の子」で文名を高め、流行作家として活躍。「荒野の叫び声」(’03年)、「白い牙」(’06年)、「鉄の踵」(’07年)、半自伝的な「マーティン・イーデン」(’09年)などを発表。世俗的欲望と自己の表明する主義の相克に悩み自殺。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報