ジュネーブ・ガス議定書(読み)ジュネーブ・ガスぎていしょ(その他表記)Geneva Protocol of 1925; Protocol for the Prohibition of the Use in War of Asphyxiating, Poisonous or Other Gases, and of Bacteriological Methods of Warfare

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジュネーブ・ガス議定書」の意味・わかりやすい解説

ジュネーブ・ガス議定書
ジュネーブ・ガスぎていしょ
Geneva Protocol of 1925; Protocol for the Prohibition of the Use in War of Asphyxiating, Poisonous or Other Gases, and of Bacteriological Methods of Warfare

1925年6月 17日にジュネーブ署名された「窒息性ガス毒性ガスまたはこれらに類するガスおよび細菌学的手段の戦争における使用の禁止に関する議定書」。毒ガスや毒性の液体,材料,考案などを戦争に使用することを禁止し,その禁止を細菌学的戦争方法の使用に拡大することを協定したものである。この議定書には当初,48ヵ国が署名あるいは加入したが,アメリカ,日本など6ヵ国は署名だけして批准しなかった。そこで第2次世界大戦後,国連で同議定書への新加入や未批准国の批准を促す問題がしばしば審議され,66年の第 21回国連総会でそれを促す決議が採択された。こうして,日本は 70年5月 21日,アメリカは 75年4月 10日に批准を終えた。 91年末の当事国は 125ヵ国。なお,署名・批准国のうち 20ヵ国あまりは報復のためには使用する権利を留保している。

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