20世紀西洋人名事典 「ジョサイアロイス」の解説
ジョサイア ロイス
Josiah Royce
1855.11.10 - 1916.9.14
米国の観念論的哲学者。
元・ハーバード大学哲学科教授。
カリフォルニア州グラス・バレー生まれ。
1878年博士号取得し、同年母校のカリフォルニア大学で当時はまだ哲学の講座がなかったので、英語講師となる。1882年ハーバード大学哲学科に迎えられ、終生同大学で教鞭を執る。主著に「忠誠の哲学」(1908年)があり、武士道に高い評価を与えた。その他に「現代哲学の精神」(1892年)、「世界と個人」(1899〜1901年)、「キリスト教の問題」(’13年)、「現代観念論講義」(’19年)などがあり、また「オークフィールド川の宿根」(1887年)の小説をジェームズに献じたりもしている。傾向の異なるW.ジェームズとともにハーバード大学哲学科の黄金時代を築いた人物。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報