20世紀西洋人名事典 「ジョンローン」の解説
ジョン ローン
John Lone
1952 -
俳優。
香港生まれ。
本名尊龍。
幼くして孤児となり、10歳で京劇学校チンチュウ・アカデミーに入学し、演技、歌、クンフーなどあらゆる演目を学ぶ。京劇団のメンバーとして少年時代に来日。広い活躍の場を求めて渡米し、アルバイトをしながらオリエンタル系アメリカ人の劇団で俳優として活動を始める。その後ニューヨークのオフ・ブロードウェイで活躍し、オビー賞を自作、自演の「F.O.B.」と音楽まで担当した「Dance and the Railroad」で受賞。続いて川端康成の「眠れる美女」を舞台化した「Sound and Beauty」で主演、演出、音楽、振り付けをこなした。映画には’76年「キングコング」に端役として出演し、’83年「アイスマン」で本格的デビュー。’85年「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」のボス役で注目され、ゴールデン・グローブ助演男優賞候補となった。’87年ベルナルド・ベルトルッチ監督の超大作「ラストエンペラー」では主役の溥儀を演じ絶賛された。他の作品に「The Moderns」(’88年)、「Shadow of the Peacock」(’88年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報