日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーガスタ」の意味・わかりやすい解説
オーガスタ(アメリカ合衆国、メーン州)
おーがすた
Augusta
アメリカ合衆国、メーン州中南部にある同州の州都。人口1万8560(2000)。ケネベック川に臨む物資の集散・積出し基地である。肥沃(ひよく)な土地を利用した農業が盛んで、リンゴ、ジャガイモ、園芸野菜を産する。製材、製紙、繊維、食品、靴製造などの工業もある。1628年先住民の住んでいた土地にプリマス植民会社が交易所を開設して以来、造船基地、積出し港として発達した。1831年には同州の州都となった。ケネベック川にダムが建設された1837年ごろから、製造業の目覚ましい発達をみた。市街および周辺部には興味深い建築物も多く、建築家C・ブルフィンチ設計の州庁舎(1829)をはじめ、ケネベック郡役所(1830)、1884年大統領選挙に出馬して敗れたジェームズ・G・ブレインの家などがある。
[作野和世]