オーガスタ(読み)おーがすた(英語表記)Augusta

翻訳|Augusta

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オーガスタ」の意味・わかりやすい解説

オーガスタ(アメリカ合衆国、メーン州)
おーがすた
Augusta

アメリカ合衆国メーン州中南部にある同州の州都。人口1万8560(2000)。ケネベック川に臨む物資集散・積出し基地である。肥沃(ひよく)な土地を利用した農業が盛んで、リンゴジャガイモ、園芸野菜を産する。製材製紙繊維、食品、靴製造などの工業もある。1628年先住民の住んでいた土地にプリマス植民会社が交易所を開設して以来、造船基地、積出し港として発達した。1831年には同州の州都となった。ケネベック川にダムが建設された1837年ごろから、製造業の目覚ましい発達をみた。市街および周辺部には興味深い建築物も多く、建築家C・ブルフィンチ設計の州庁舎(1829)をはじめ、ケネベック郡役所(1830)、1884年大統領選挙に出馬して敗れたジェームズ・G・ブレインの家などがある。

[作野和世]


オーガスタ(アメリカ合衆国、ジョージア州)
おーがすた
Augusta

アメリカ合衆国、ジョージア州東部、リッチモンド郡の郡都。人口19万5182(2000)。サバナ川の航行遡上(そじょう)の終点に位置し、同州東部およびサウス・カロライナ州西部の交易中心地となっている。綿織物、化学製品、れんが肥料木材、製紙、プラスチックなどの工業がある。1785年から95年まではジョージア州の州都で、タバコ綿花集散地として発展した。マスターズ・ゴルフ・トーナメントの開催地として知られている。

[菅野峰明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オーガスタ」の意味・わかりやすい解説

オーガスタ
Augusta

アメリカ合衆国,ジョージア州東部の都市。アトランタ南東約 270kmに位置し,サバナ川航路の終点にある河港。 1735年に交易所が建設されたのが町の始り。当時は毛皮取引が盛んであった。南北戦争後,主要な綿花集散地となり,綿織物工業が主要産業。良質のカオリンを産し,耐火煉瓦も生産。 50年創設の聖パウロ・エピスコパル教会をはじめとする数多くの歴史的建築物,毎年マスターズ・トーナメントが行われるオーガスタ・ナショナル・ゴルフコース,オーガスタ大学 (1925創立) ,ジョージア医科大学 (前身は 1828創立の医学アカデミー) などがある。人口 19万5844(2010)。

オーガスタ
Augusta

アメリカ合衆国,メーン州の州都。ケネベク川の河川航路の最終地点にあたる。 1628年,マサチューセッツ州から来た商人が交易所を開設したのが町の起源。 18世紀中頃の先住民と植民者との戦いの跡やウェスタン堡塁が現在も史跡として残されている。 19世紀中頃市制施行。おもな産業は,製紙,製材,綿織物,食品加工,製靴など。果樹,野菜,鶏卵などの集散地でもあり,周辺に湖沼が多く,夏の保養地としても有名。人口2万 1325 (1990) 。

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