アトランタ(読み)あとらんた(英語表記)Atlanta

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デジタル大辞泉 「アトランタ」の意味・読み・例文・類語

アトランタ(Atlanta)

米国ジョージア州の州都。合衆国南東部の中心地で、金融業や工業が盛ん。南北戦争激戦地で、小説「風と共に去りぬ」の舞台。人口、行政区54万(2008)。

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精選版 日本国語大辞典 「アトランタ」の意味・読み・例文・類語

アトランタ

  1. ( Atlanta ) アメリカ合衆国、ジョージア州の州都。南北戦争の激戦地で、小説「風と共に去りぬ」の舞台。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アトランタ」の意味・わかりやすい解説

アトランタ
あとらんた
Atlanta

アメリカ合衆国、ジョージア州北西部にある同州の州都。人口41万6474(2000)。アパラチア山脈南西端の山麓(さんろく)部に位置し、合衆国南東部の商業、金融、交通の中心地。『フォーチュン』誌による合衆国大企業500社のうち429社が、アトランタに出先機関を置いている。また合衆国第6地区連邦準備銀行をはじめ、多数の銀行、保険会社が集中している。ハーツフィールド・アトランタ国際空港は、地下鉄により都心部と結ばれ、年間利用客数は合衆国第2位である。織物、家具、化学薬品、ガラス、木材鉄鋼、皮革製品、電気機械、アルミニウム製粉、自動車などの工業がある。

 1833年、最初の移住者が先住民クリーク(アメリカ・インディアン)の土地に定住し、1837年テネシー州のチャタヌーガからの鉄道の終点として町が建設され、ターミナスTerminusとよばれた。1843年マーサスビルMarthasvilleと改称され、1845年に市制を施行してアトランタと名づけられた。南北戦争当時は、南部の鉄道、商業、通信、物資補給の重要な都市であった。1864年、北軍のシャーマン将軍の攻略によって陥落し、市街地のほとんどが焼けた。南北戦争後、急速に復興し、博覧会、商品見本市、各種の会議を開催して、アトランタの名を高めた。『風とともに去りぬ』の舞台となったところで、ドッグウッド(ハナミズキ)の咲くきれいな住宅地がある。州議事堂、市役所、州公文書資料館、グラント公園内のサイクロラマ館、アンダーグラウンド・アトランタ(地下街)、マーチン・ルーサー・キング牧師の墓などが観光の場所になっている。1996年オリンピックが開催された。

[菅野峰明]

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改訂新版 世界大百科事典 「アトランタ」の意味・わかりやすい解説

アトランタ
Atlanta

アメリカ合衆国ジョージア州の州都で,ニューオーリンズと並ぶ南部(テキサス州を除く)最大の商工業・交通の中心地。人口47万0688(2005),大都市域人口314万(1992)でマリエッタなど多くの衛星都市をもつ。市人口の約3分の2は黒人であるが,衛星都市では一般に白人の方が多い。アパラチア山脈の南東麓のピードモント台地に位置し,標高は約320m。1837年,ウェスタン・アトランティック鉄道の終点として建設され,45年にこの鉄道名にちなんでアトランタと名づけられた。黒人奴隷に依存した綿花栽培地帯の中心として,綿花の取引,綿工業が栄えた。南北戦争中の64年には,W.T.シャーマン将軍の率いる北軍の焦土作戦によって,町の大半は灰燼に帰したが,戦後再建され,77年には州都に指定された。20世紀にはいると,ここに本社を置いていたコカ・コーラ会社の好景気も手伝い,人口が順調に増加し,第2次大戦後は工業も多角化して自動車,繊維(綿,レーヨンなど),機械,食品などの工場が市内外に立地した。70年代以降は連邦政府が南部の開発に力を入れているためもあって,アトランタの発展はめざましい。96年,第26回夏季オリンピックが開かれた。マーガレット・ミッチェルの小説《風と共に去りぬ》(1936)の舞台としても知られる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アトランタ」の意味・わかりやすい解説

アトランタ
Atlanta

アメリカ合衆国,ジョージア州最大の都市で州都。ジョージア州中部,ブルーリッジ山脈山麓に位置し,標高 315m。各月平均した降水があり,気温は6℃ (1月) から 26℃ (7月) で真夏でも夜は冷涼になる。 1837年鉄道の終点として建設され,45年現市名となる。南北戦争の際,南軍の重要な拠点で,64年に W.シャーマン将軍の率いる北軍に占領され,町の大半が焼失した。 68年州都となり,アメリカ合衆国南東部における金融,商業,交通,文化の中心都市となった。古くから綿花の集散地として栄え,綿工業の中心をなしてきた。現在では多種の工業が発達している。繊維のほか,化学,家具類,食料,鉄鋼,航空機,自動車などの製造工業がある。特に世界的に有名な飲料会社コカ・コーラ社の本拠がある。またアメリカ最大のニュース専門テレビ局CNNも本拠を構える。最初の黒人のための大学アトランタ大学 (1865創立) ,ジョージア工科大学 (88) ,ジョージア州立大学 (1913) のほか,数多くの高等教育機関もおかれ,国際的コンベンション都市としても知られている。 M.L.キング牧師がここに葬られ,1973年,南部の主要都市としては最初の黒人市長が選出された。国際空港,南北戦争博物館,美術館や音楽ホールをもつ芸術センターがある。作家 M.ミッチェルの生没地で,『風と共に去りぬ』の舞台。人口 42万3(2010)。

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百科事典マイペディア 「アトランタ」の意味・わかりやすい解説

アトランタ

米国,ジョージア州の州都。鉄道の要地で商工業都市。マリエッタなど多くの衛星都市を持つ。コットン・ベルトの一中心で,綿花の集散,綿工業が盛ん。家具・機械工業も行われる。市人口の3分の1は黒人で,マーガレット・ミッチェルの小説《風と共に去りぬ》の舞台。CNN,コカ・コーラの本社がある。1996年にはオリンピックが開かれた。42万3人(2010)。
→関連項目アトランタオリンピック(1996年)CNN[会社]

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