20世紀西洋人名事典 の解説
ジョージ・ロバート ギッシング
George Robert Gissing
1857 - 1903
英国の小説家。
ウェイクフィールド(ヨークシャー)生まれ。
クウェーカー派の学校に学び、13歳で父を失う。秀才の誉れ高く、奨学金を得てマンチェスター大学に進むが、不幸な結婚生活のため中退。アメリカ流浪の後、ロンドンの裏街で極貧の文士生活を送る。1880年最初の小説「夜明けの労働者たち」を自費出版。「群集」(1886年)の思いがけない収入で念願のギリシア、ローマを訪れる。晩年南仏に移り住み、46歳で没。作品に批評的著作の「ディケンズ論」(1898年)、自伝的随想集「ヘンリー・ライクロフトの私記」、短編「蜘蛛の巣の家」(1906年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報