ジーグバーン(その他表記)Karl Manne George Siegbahn

改訂新版 世界大百科事典 「ジーグバーン」の意味・わかりやすい解説

ジーグバーン
Karl Manne George Siegbahn
生没年:1886-1978

スウェーデン物理学者ルンド大学に学び,その後同大学でJ.R.リュードベリ助手を務めた。1920年同大学教授,23年ウプサラ大学の物理学教授,37年にはスウェーデン王立科学アカデミー・ノーベル物理学研究所長およびストックホルム大学物理学教授となった。X線分光学の研究を行い,諸元素の特性X線を精密に測定し,原子構造解明に実験的基礎を与えた。この業績により1924年にノーベル物理学賞を受けた。真空分光器の発明結晶格子定数の測定などの業績もあり,また国際度量衡委員会の委員も務めた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 河村

世界大百科事典(旧版)内のジーグバーンの言及

【X線単位】より

…定義は18℃の方解石のへき開面間隔の1/3029.45。ジーグバーンsiegbahnともいう。【大井 みさほ】。…

※「ジーグバーン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む