メートル法による単位の国際統一のために1875年に設立されたメートル条約の理事機関。略称CIPM。国際度量衡総会(CGPM:General Conference on Weights and Measures)の下で国際度量衡局(BIPM:International Bureau of Weights and Measures)を監督・指揮する委員会で、国籍を異にする18名の委員で構成され、年に1回会合が開かれる。委員会の下には、同委員会が諮問する諸問題について調査し答申することを目的とした組織として、電磁気、測光・放射測定、測温、長さ、時間・周波数、放射線、単位、質量関連量、物質量、音響・超音波・振動の各諮問委員会が設置されているが、これは必要に応じて改廃される。日本人として選出された委員は、1907年(明治40)田中館愛橘(たなかだてあいきつ)の就任以後、長岡半太郎、山内二郎(1898―1984)、朝永良夫(ともながよしお)(1914― )、桜井好正(よしまさ)、川田裕郎(みちお)、飯塚幸三、田中充らである。国際度量衡総会はメートル条約の最高決議機関で、ほぼ4年ごとに開かれる。国際度量衡局は国際原器の保管、各国原器の比較、度量衡に関する研究などを行う機関で、パリ郊外のセーブルにある。
[小泉袈裟勝・今井秀孝]
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…歴史的な業績としては,標準供給という本来の業務のほかに,ギヨームC.É.Guillaumeによるインバーの発見,マイケルソンA.A.MichelsonやファブリC.FabryとペローA.Perotによる光波干渉標準器の研究,佐久間晃彦による重力の絶対測定などがあり,測地学実験室内の地点Aは72年以降〈国際統一重力測定網〉の起点に選ばれている。国際度量衡局の業務の遂行はもっぱら国際度量衡委員会Comité International des Poids et Mesuresの指揮監督を受けて行われる。その委員会は国籍を異にする18名の委員で構成され,総会ごとに半数が改選される。…
…日本の条約加盟はその10年後の85年までもちこされたが,取締条令の時期に,表むきではなかったにせよ,メートル法の単位が典拠に選ばれたということは,歴史的に意義深い事実であったといえる。 その後の国内事情については,度量衡法の公布(1891)および施行(1893),中央度量衡器検定所設立の勅令公布(1903),田中館愛橘の国際度量衡委員会委員就任(1907‐31),度量衡法改正(1909および1921)などが重要である。1921年の法改正は,メートル法への統一の方向を示すものであって,その公布の日である4月11日は後に度量衡記念日またはメートル記念日と呼ばれるようになった。…
※「国際度量衡委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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