国際度量衡委員会(読み)こくさいどりょうこういいんかい(英語表記)International Committee of Weights and Measures

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

国際度量衡委員会
こくさいどりょうこういいんかい
International Committee of Weights and Measures

度量衡 (計量) に関する諸問題を審議し,計測の国際的統一を確保することを任務とする国際委員会。 1875年5月 20日メートル条約の締結の際に設立され,事務局をパリ郊外のセーブルにおく。委員会は国際度量衡総会の指揮下にある理事機関として国際局の監督,運営にあたる。総会はメートル条約の全加盟国の代表によって構成され,少くとも6年に1回会合し,国際的に影響力をもつ計測学上の諸決議などを承認する。おもなものに,89年第1回総会での国際メートル原器および国際キログラム原器の承認,1960年第 11回総会での国際単位系SIの採択がある。委員会は総会で選出された国籍を異にする 18名の委員で構成され,少くとも2年に1回会合を開く。国際局の主任務は基本的物理量の国際標準,特にメートル法の新形態である国際単位系の普及と改善であって,初期には長さと質量を主対象として国際原器の設定と保管にあたったが,のちには電気的量,光学的量,熱的量,電離性放射線量の標準の設定と測定技術の整備確保,これらに関連する物理定数の決定と総合調整を任務としている。この業務を遂行するため,各専門領域でなされる国際的な研究の相互調整および計量単位の世界的統一の確立を目的とした単位の定義の設定を任務とする7つの諮問委員会がおかれている。国際委員会は総会報告や委員会議事録などのほかに,学術雑誌"Metrologia"を発行して,全世界で行われる科学的な計測学の主要な業績,測定方法や標準器の改良についての論文,メートル条約の諸機関の活動,決定事項,勧告についての情報を公表している。

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デジタル大辞泉の解説

こくさい‐どりょうこういいんかい〔‐ドリヤウカウヰヰンクワイ〕【国際度量衡委員会】

1875年締結のメートル条約によって設置された、国際的な理事機関。国際度量衡総会の決定事項に基づいて国際度量衡局を管轄し、度量衡国際原器の保管、度量衡に関する研究・事業などの監督を任務とする。CIPM(Comité International des Poids et Mesures)。

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百科事典マイペディアの解説

国際度量衡委員会【こくさいどりょうこういいんかい】

メートル条約に基づく条約施行の理事機関。条約正文では度量衡万国委員会。定員18名(初め14名)。条約加盟国の度量衡に関する学者により構成され,少なくとも2年に1回,現在は毎年開かれている。任務は国際度量衡局の指揮監督,度量衡に関する加盟国の共同事業の監督,度量衡に関する専門家の共同作業の組織・総合,国際度量衡総会の招集など。また諮問委員会を設けて調査研究も行う。
→関連項目国際実用温度目盛

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大辞林 第三版の解説

こくさいどりょうこういいんかい【国際度量衡委員会】

1875年締結のメートル条約によって組織された委員会。国際単位系の普及と完成を任務とする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際度量衡委員会
こくさいどりょうこういいんかい
Comit International des Poids et Mesuresフランス語
International Committee for Weights and Measures英語

メートル法による単位の国際統一のために1875年に設立されたメートル条約の理事機関。略称CIPM。国際度量衡総会(CGPM:General Conference on Weights and Measures)の下で国際度量衡局(BIPM:International Bureau of Weights and Measures)を監督・指揮する委員会で、国籍を異にする18名の委員で構成され、年に1回会合が開かれる。委員会の下には、同委員会が諮問する諸問題について調査し答申することを目的とした組織として、電磁気、測光・放射測定、測温、長さ、時間・周波数、放射線、単位、質量関連量、物質量、音響・超音波・振動の各諮問委員会が設置されているが、これは必要に応じて改廃される。日本人として選出された委員は、1907年(明治40)田中館愛橘(たなかだてあいきつ)の就任以後、長岡半太郎、山内二郎(1898―1984)、朝永良夫(ともながよしお)(1914― )、桜井好正(よしまさ)、川田裕郎(みちお)、飯塚幸三、田中充らである。国際度量衡総会はメートル条約の最高決議機関で、ほぼ4年ごとに開かれる。国際度量衡局は国際原器の保管、各国原器の比較、度量衡に関する研究などを行う機関で、パリ郊外のセーブルにある。[小泉袈裟勝・今井秀孝]

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世界大百科事典内の国際度量衡委員会の言及

【国際度量衡局】より

…歴史的な業績としては,標準供給という本来の業務のほかに,ギヨームC.É.Guillaumeによるインバーの発見,マイケルソンA.A.MichelsonやファブリC.FabryとペローA.Perotによる光波干渉標準器の研究,佐久間晃彦による重力の絶対測定などがあり,測地学実験室内の地点Aは72年以降〈国際統一重力測定網〉の起点に選ばれている。国際度量衡局の業務の遂行はもっぱら国際度量衡委員会Comité International des Poids et Mesuresの指揮監督を受けて行われる。その委員会は国籍を異にする18名の委員で構成され,総会ごとに半数が改選される。…

【度量衡】より

…日本の条約加盟はその10年後の85年までもちこされたが,取締条令の時期に,表むきではなかったにせよ,メートル法の単位が典拠に選ばれたということは,歴史的に意義深い事実であったといえる。 その後の国内事情については,度量衡法の公布(1891)および施行(1893),中央度量衡器検定所設立の勅令公布(1903),田中館愛橘の国際度量衡委員会委員就任(1907‐31),度量衡法改正(1909および1921)などが重要である。1921年の法改正は,メートル法への統一の方向を示すものであって,その公布の日である4月11日は後に度量衡記念日またはメートル記念日と呼ばれるようになった。…

※「国際度量衡委員会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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