スイタグワイ(読み)すいたぐわい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スイタグワイ」の意味・わかりやすい解説

スイタグワイ
すいたぐわい / 吹田慈姑
[学] Sagittaria trifolia L. var. typica Makino f. suitensis Makino

オモダカ科(APG分類:オモダカ科)の多年草。水田雑草として生えているオモダカから塊茎の大きい系統が選ばれ、栽培化されたものである。古くから摂津(せっつ)国の吹田(すいた)(大阪府吹田市)の名産として知られ、地(ぢ)慈姑、姫(ひめ)慈姑、豆(まめ)慈姑などともよばれている。クワイによく似ているが、クワイに比べると塊茎はずっと小さく、径1.5センチメートルほどであるが、肉質が緻密(ちみつ)で苦味が少なく美味で、日本料理に使われる。京都を中心に栽培されたが、現在は少なくなっている。

[星川清親 2018年9月19日]

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