化学辞典 第2版 「スクラウプ合成」の解説
スクラウプ合成
スクラウプゴウセイ
Skraup synthesis
芳香族アミンとグリセリンを,ニトロベンゼンを酸化剤として用いて,濃硫酸中で加熱し,キノリンを合成する方法.硫酸銅(Ⅱ),硫酸鉄(Ⅲ)を触媒として用いる.濃硫酸の作用により,グリセリンの脱水反応でアクリルアルデヒドが系中で生成し,これがアニリンと縮合して環化する.ニトロベンゼンは,生成した複素環の芳香族化(脱水素)にはたらく.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報