20世紀西洋人名事典 「スタンイェール」の解説
スタン イェール
Sten De Geer
1886 - 1933
スウェーデンの地理学者。
元・イェーテボリ大学教授。
氷河研究で著名な、Gerard Jakob De Geerの息子で、地理学を地表現象の分布に関する科学と規定し、地域は地表の諸要素間の関係を組織的に統合して設定されると主張した。環境論的傾向にあった’20年代のスウェーデン地理学に新風を巻き起こした。精密な調査を行い、10人を一点とするドット・マップなどを作成し、地形と土地利用、人口などの関係を究明した。また、古代の政治領域を経済的生産と政治的力の凝集とみなした論考もある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報