ステロ(読み)すてろ(その他表記)Stello

デジタル大辞泉 「ステロ」の意味・読み・例文・類語

ステロ(〈フランス〉Stello)

ビニー小説。1832年刊行。英国詩人チャタートン主人公とする挿話は、のちに戯曲化されている。→チャタートン

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精選版 日本国語大辞典 「ステロ」の意味・読み・例文・類語

ステロ

  1. 〘 名詞 〙ステロタイプ」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ステロ」の意味・わかりやすい解説

ステロ
すてろ
Stello

フランスの詩人アルフレッド・ド・ビニーの小説。1832年刊。「ふさぎの虫」に取り憑(つ)かれている病的な青年詩人ステロと、彼の病気を診て、その憂鬱(ゆううつ)病に診断を与えるノアール博士との対話骨子に三部に分かれる。それぞれ実在の詩人ジルベールNicolas-Joseph-Laurent Gilbert(1751―80)、チャタートン、シェニエの3人を取り上げ、社会の無理解のため不遇で窮乏のうちに、また革命のときに断頭台で、若くして死んでいった彼ら3人の詩人を弔った物語である。彼の診断によると、詩人はけっして社会から理解されるものではないから、詩的生活を政治生活から切り離し、ひとり神聖な孤独のうちに自由に自分の使命を果たさなければならない。これが詩人の世に処すべき道であり、運命である。

[松下和則]

『平岡昇訳『ステロ』(岩波文庫)』

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世界大百科事典(旧版)内のステロの言及

【鉛版】より

…活字組版(活字と線画凸版あるいは写真版を組み込んだもの)は,大量に印刷すると磨滅するから同じ版を多数作っておくと便利である。英語ではステレオタイプstereotypeといい,同型の版の意味で,日本でも俗にステロまたはステロ版ともいって,ごく少部数の活版印刷物を除いて,この複製版を利用することが多い。原版(活字組版)に紙型用紙を圧して作った紙型に,320℃くらいに加熱し溶融した鉛合金を流し込んで冷却固化したものを,印刷機にかけるのに便利な形に仕上げる。…

※「ステロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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