化学辞典 第2版 「スベリン酸」の解説
スベリン酸
スベリンサン
suberic acid
octanedioic acid.C8H14O4(174.20).HOOC(CH2)6COOH.コルク酸ともいう.コルクやひまし油を硝酸で酸化すれば,アゼライン酸とともに得られる.また,シクロオクテンの酸化によっても得られる.無色の針状結晶.融点140~144 ℃,沸点279 ℃(13.3 kPa),230 ℃(2 kPa).エタノールに可溶,水,エーテルに難溶,クロロホルムに不溶.300 ℃ で分解せずに昇華する.アルキド樹脂やポリアミドの製造原料に用いられる.[CAS 505-48-6]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報