ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スレーシュバラ」の意味・わかりやすい解説
スレーシュバラ
Sureśvara
[没]770頃
インドの哲学者。ベーダーンタ学派に属し,過去のインド最大の哲学者といわれるシャンカラの4人の高弟の一人。彼は無明の本質について論じ,無明をもっているのはアートマン自身であり,それがアートマンと無明とに分化すると考えた。
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…その大綱は,〈ブラフマン実在,世界虚妄,個我即ブラフマン〉と簡潔にまとめられている。シャンカラには多くの弟子がいたと推定されるが,スレーシュバラ,パドマパーダ,ハスターマラカ,トータカの4名が知られ,スレーシュバラとパドマパーダが後代に大きな影響を与えた。シャンカラの後継者たちの間では,彼があえて明確な性格づけを避けた無明(アビドヤーavidyā)の問題をめぐって二派に分かれるが,その一つはビバラナ派である。…
※「スレーシュバラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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