スヴェシュタリのトラキア人の墳墓(読み)スヴェシュタリのトラキアじんのふんぼ

世界遺産詳解 の解説

スヴェシュタリのトラキアじんのふんぼ【スヴェシュタリのトラキア人の墳墓】

1985年に登録された世界遺産文化遺産)で、ブルガリア北東部のラズグラド州イスペリフ市、スヴェシュタリ村の南西ラズグラド市の北東に位置する。1982年に発見されたこの紀元前3世紀の王の墳墓は、当時のトラキア人宗教建築の基本的な構造原理を伝える。また、多彩色のカリアティード(半人半植物の女人像の柱)と彩色された壁画がきわめて独特である。直径70m、高さ11.5mで、3室からなり、トラキア文化とヘレニズム文化が融合した貴重な遺産であることから、人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はThracian Tomb of Sveshtari

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android