ずいずいずっころばし(読み)ズイズイズッコロバシ

デジタル大辞泉 「ずいずいずっころばし」の意味・読み・例文・類語

ずいずい‐ずっころばし

子供の遊びの一。一人が鬼となり、他の者たちに握りこぶしを出させ、「ずいずいずっころばし、ごまみそずい…」と歌いながら順々に指先でつついていき、歌の最後に当たった者を次の鬼とする。

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精選版 日本国語大辞典 「ずいずいずっころばし」の意味・読み・例文・類語

ずいずい‐ずっころばし

  1. 〘 名詞 〙 児童遊戯の名。また、その時に歌うわらべ歌。円陣の中にはいった鬼が「ずいずいずっころばし胡麻味噌ずい、茶壺に追われてとっぴんしゃん、抜けたらどんどこしょ、俵の鼠が米喰ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう、おっとさんが呼んでもおっかさんが呼んでも行きっこなあしよ、井戸のまわりでお茶碗欠いたのだあれ」と歌いながら皆が出しているにぎりこぶしをさしていき、歌の最後に当たった者が新しい鬼になるあそび。〔東京風俗志(1899‐1902)〕
    1. ずいずいずっころばし〈吾妻余波〉
      ずいずいずっころばし〈吾妻余波〉

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ずいずいずっころばし」の意味・わかりやすい解説

ずいずいずっころばし

子供の遊びの一つ。いまでは、鬼ごっこなどで他のものをつかまえる役である鬼を決める際には、おおかた「じゃんけん」で決めるが、昔は鬼きめのことばというのがあって、ずいずいずっころばしもその一つである。みんなが両手の握りこぶしを出していると、円陣の中に入った鬼が「ずいずいずっころばしごまみそずい、茶壺(ちゃつぼ)におわれてとっぴんしゃん、ぬけたらどんどこせ、俵のネズミ米食ってちゅう、ちゅうちゅうちゅう、おっとさんがよんでもおっかさんがよんでも行きっこなあしよ、井戸のまわりでお茶碗(ちゃわん)かいたのだあれ」と歌いながら一つずつ数えていき、唱え言の最後に当たった者が鬼に決まるという方法もあった。

 唱え言の詞(ことば)は、地方によってすこしずつの差はあるが、「ずいずいずっころばし」は江戸時代から用いられていたらしい。

高野 修]

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デジタル大辞泉プラス 「ずいずいずっころばし」の解説

ずいずいずっころばし

日本唱歌題名。日本のわらべうたに基づく。起源は江戸期とも明治期ともされる。発表年不詳。2007年、文化庁日本PTA全国協議会により「日本の歌百選」に選定された。

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