デジタル大辞泉
「鹿の巻筆」の意味・読み・例文・類語
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しかのまきふで【鹿の巻筆】
[一] 江戸前期の
咄本。五冊。鹿野武左衛門作、古山師重画。貞享三年(
一六八六)刊。当時、江戸で座敷仕形咄の第一人者武左衛門の口演台本とも称すべき三九の話を収める。普通の
噺本にくらべ長い噺が多い。後に絶板、
著者は流罪となった。
しか【鹿】 の 巻筆(まきふで)
(「
巻筆」は軸に紙または
色糸などを巻きつけまわりに毛を植えつけたもの) 穂を鹿の
夏毛で作った巻筆。
奈良の
名物。
※
狂歌・後撰夷曲集(1672)七「
別路に思ひを鹿の巻筆のじくりじくりとぬるる袖哉」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報