デジタル大辞泉 「せいらく」の意味・読み・例文・類語 せい‐らく 《「せいりゃく(政略)」の音変化か。近世上方語》1 探し求めること。また、吟味すること。詮議。「いっきに―して参上わいな」〈滑・膝栗毛・八〉2 工面くめん。調達。「お金の―した上で」〈伎・倭荘子〉3 催促。「家賃の―するのぢゃぞ」〈伎・倭荘子〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「せいらく」の意味・読み・例文・類語 せい‐らく 〘 名詞 〙 ( 「せいりゃく(政略)」の変化した語という )① 探し求めること。また、吟味すること。詮議(せんぎ)。詮索。[初出の実例]「兄者人の性根をせいらく、返答によって兄貴とはいはさぬ」(出典:浄瑠璃・百合稚高麗軍記(1742)二)「こっとらがつつみを、船でうしなふたさかい、いんまのさきまで、其せいらくしておったが」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛(1802‐09)六)② 工面。調達。[初出の実例]「お金のせいらくした上で、此方へ取り戻しまする」(出典:歌舞伎・傾城倭荘子(1784)大序)③ 催促。督促。[初出の実例]「日の延るのが迷惑、サア急にせいらくするはいの」(出典:浄瑠璃・潤色江戸紫(1744)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例