セヌフォ族(読み)セヌフォぞく(英語表記)Senufo; Senoufo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セヌフォ族」の意味・わかりやすい解説

セヌフォ族
セヌフォぞく
Senufo; Senoufo

西アフリカのコートジボアール北部とマリ南東部の先住民。人口は 200万をこえると推定される。言語はニジェール=コンゴ語派のグル諸語に属し,少くとも4つの方言に細分される。多数の地域集団に分れ,それぞれ自称や言語に対する独自の呼び名をもつ。セヌフォという名前は部外者がつけたものである。とうもろこしもろこしを主穀物として栽培する農耕民で,畑は集落のまわりにある。家族組織は拡大家族で,家長,息子とその妻たちと子供がいる。一夫多妻が一般的で,相続は同一の母の兄弟または母の家族のだれかに継承される。青年期のイニシエーション儀礼は成人の責務への第一歩である。また音楽にすぐれ,マリンバと太鼓合奏が有名である。

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