ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セブンオークスの虐殺」の意味・わかりやすい解説 セブンオークスの虐殺セブンオークスのぎゃくさつSeven Oaks Massacre 1816年6月 19日,カナダのレッドリバー植民地で起った事件。イギリスのセルカーク (伯)が建設したこの植民地は,ハドソン湾会社の強力な支援を受けていたが,当時の西部カナダにおいて毛皮交易をめぐってハドソン湾会社と熾烈な競争を展開していた北西会社は,レッドリバー植民地を壊滅させ,そこを兵站基地としているハドソン湾会社に打撃を与えようとした。北西会社の社員 C.グラントは 60人ばかりを率いて次々とハドソン湾会社の駐屯地を襲ったが,防戦する総督 R.センプルとセブンオークスで遭遇し,ハドソン湾会社側はセンプルを含めて 20人が殺害された。レッドリバー植民地の居住民は脅迫されて立ちのきを命じられたが,セルカークは軍隊の派遣を依頼して事態の収拾をはかり,植民地は翌年再建された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by