現代外国人名録2016 「セルジュラトゥーシュ」の解説
セルジュ ラトゥーシュ
Serge Latouche
- 職業・肩書
- 経済哲学者,思想家 パリ南大学名誉教授
- 国籍
- フランス
- 生年月日
- 1940年
- 出生地
- ヴァンヌ(ブルターニュ地方)
- 専門
- 南北問題, 社会科学哲学
- 経歴
- 1966年にパリ第1大学政治学院に博士論文「世界規模の困窮化」を提出する傍ら、フランス政府の開発協力プロジェクトの一員として’64〜66年の2年間ザイールに滞在。’66〜68年にはラオスの開発協力に従事。’60年代末よりリール大学教授就任後は近代政治経済学の研究を開始。’81年には同僚のアラン・カイエとともに研究プロジェクト“社会科学における反功利主義運動”(通称・MAUSS)を設立し、独自の学術活動を進めた。のちパリ南大学(オルセー)名誉教授。サブサハラ・アフリカの開発問題から研究を始め、開発経済学と西洋の社会発展思想の論理的・倫理的矛盾を解明する学術書や、国際開発政治を批判する啓蒙書を多数発表。研究・執筆活動以外にも、世界的注目を集めている“ポスト開発論”の立役者として、アソシエーション“ポスト開発ネットワーク(ROCADS)”“フランソワ・パルタンの皮”などを主宰。邦訳書に「経済成長なき社会発展は可能か?―“脱成長”(デクロワサンス)と“ポスト開発”の経済学」「〈脱成長〉は世界を変えられるか?」がある。2013年5月来日し、日本各地で講演を行う。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報