アソシエーション(読み)あそしえーしょん(英語表記)association

翻訳|association

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アソシエーション」の意味・わかりやすい解説

アソシエーション(恒星の集団)
あそしえーしょん
association

誕生の起源を同じくする若い恒星集団。「星の集落」ともいう。集団を形成している恒星のスペクトル型に応じてOBアソシエーション(O型星またはB型星からなる)、Tアソシエーション(おうし座T型変光星からなる)、およびRアソシエーション(R型星からなる)の3種類が知られている。星座名、特性名、数字を用いてOri OB1のように記す。銀河系の渦巻腕に沿って多く存在し、年齢は1000万年より若いものがほとんどである。恒星の部分だけの総質量は太陽質量の100~1000倍、付随する星間ガスや星間分子雲を含めると太陽質量の約10万倍ある。系統的な膨張運動がみられるが、普通の星団に比べ、星どうしの重力相互作用は弱く、やがてはばらばらになってしまう。あらゆる星がアソシエーションの一員であったとする説もある。恒星の誕生の場である。

[吉澤正則]


アソシエーション(機能集団)
あそしえーしょん
association

機能集団、派生的集団、結社などと訳される。特定目的を達成するために人為的に形成された集団のこと。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アソシエーション」の意味・わかりやすい解説

アソシエーション
association

ある特定の関心を追求し,一定の目的を達成するためにつくられる社会組織。結社とも訳す。 R.M.マッキーバーはこれとコミュニティーとを社会集団の2類型として設定した。コミュニティーが一定の地域のうえに展開される共同生活を意味するのに対し,アソシエーションはそれを基盤としてそのうえに個々の人間の共通関心に従って人為的,計画的に形成される結びつきである。近代社会発展と個人の欲求多様化に伴い,質量ともに拡大してきた。一方大衆社会化によりこの社会組織は変質しつつある。

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