ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コドン」の意味・わかりやすい解説
コドン
codon
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翻訳|codon
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遺伝暗号の最小単位。遺伝子核酸をつくる三つのヌクレオチドからなり、遺伝暗号翻訳のとき運搬RNAと結合し、アミノ酸を指定する。コドンは64種あり、そのうち61種は、タンパク質をつくる20種のアミノ酸のどれかを指定する。ほかの3種のコドン(UAG、UAA、UGA)はアミノ酸を指定せず、ナンセンスコドンとよばれ、タンパク質合成の停止信号となる。メチオニンのコドンであるAUGはタンパク質合成の開始信号としても働く。遺伝子DNAのコドンは伝令RNAに転写され、細胞質のリボゾーム上で運搬RNAのアンチコドン部位と結合する。運搬RNAは特定のアミノ酸を運ぶので、コドンの配列に従ってアミノ酸が連結され、遺伝子の指定するタンパク質が合成される。DNAの一つのヌクレオチドが突然変異によりほかのものと置き換わったり、欠失したり、挿入されたりすると、その位置のコドンが変わり、指定するアミノ酸が変化する。
[石川辰夫]
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