セーレムの魔女裁判(読み)セーレムのまじょさいばん(その他表記)Salem Witch Trials

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セーレムの魔女裁判」の意味・わかりやすい解説

セーレムの魔女裁判
セーレムのまじょさいばん
Salem Witch Trials

1692年5~10月北アメリカ,マサチューセッツ湾植民地セーレムで行なわれた魔女裁判事件。事件は,西インド諸島出身の奴隷ティツバのブードゥー教(西インド諸島,アメリカ南部の黒人間に行なわれている宗教)の話を聞いた若い女性たちが悪魔にとりつかれたと騒いだことから始まった。ティツバを含む 3人の女性が魔女として告発され,牧師にあと押しされた植民地当局は特別裁判所を設置して魔女裁判を開始した。その後魔女のリストはウィリアム・フィップス総督の妻を含むまでに拡大し,結局 19人の「魔女」が処刑されるにいたった。これによりマサチューセッツ神政政治は終焉した。(→魔女狩り

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