日本大百科全書(ニッポニカ) 「ゼブリナ」の意味・わかりやすい解説
ゼブリナ
ぜぶりな
[学] Tradescantia
Zebrina
ツユクサ科(APG分類:ツユクサ科)の多年草。メキシコ、グアテマラの原産。観葉植物として栽培され、茎は多汁・多肉質で、地面をはい、枝分れして伸びる。温室内の地被植物や吊(つ)り鉢に用いられる。ペンデュラ種(和名シマフムラサキツユクサ、ハカタカラクサ)がよく栽培される。葉は卵状長楕円(ちょうだえん)形、表面は銀白色で、中央と縁(へり)に暗紫緑色の条線が入り、裏面は紫紅色。10月ころ桃紫色花を開く。葉色が違う変種がある。本種より大形のプルプシー種は、葉の表面は暗褐紫色で、裏面は紅紫色である。10月ころ藤(ふじ)色の花を開く。
[植村猶行 2019年6月18日]