ゼードルせんせき
ゼードル閃石
gedrite
化学組成Mg2(Mg3Al2)(Si6Al2)O22(OH)2の鉱物。角閃石上族,(OH-F-Cl)族,Mg-Fe-Mn亜族に属する。ばん土直閃石とも。化学式において,7≧Si≧6の組成範囲をゼードル閃石と定義する。直閃石の(Mg, Fe2+)Si→ AlAl置換体。直閃石と対照的にMg→Fe2+置換はほぼ完全に連続し,鉄ゼードル閃石(ferro-gedrite, となる。直閃石とは高温で連続固溶,低温では不混和。直方晶系,空間群Pnma, 格子定数a1.854~1.860nm, b1.776~1.787, c0.527~0.529, 単位格子中4分子含む。黄褐~濃褐色。長柱状・針状結晶,しばしば針状結晶の集合体として産出。劈開{210}完全。(210)∧(210)~54.5°。硬度5~6,比重3.2~3.6。薄片中灰色~淡黄色。屈折率α1.642~1.694, γ1.658~1.722, 光軸面(010),2Vz71°~98°。多色性X・Y灰または淡黄褐,Z灰褐~黄褐。接触変成岩および広域変成岩に産し,火成岩には産出しない。しばしばらん晶石・十字石・菫青石を伴う。カミントン閃石・ホルンブレンドを伴うこともある。Feに富むゼードル閃石が北上山地の接触変成岩中に見いだされている。フランスのオート・ピレネーのGèdres付近に産したことから命名。
執筆者:冨田 克敏・橋本 光男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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