ソノラ州(読み)ソノラ(その他表記)Sonora

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ソノラ州」の意味・わかりやすい解説

ソノラ〔州〕
ソノラ
Sonora

メキシコ北西部の州。州都エルモシヨ。西はカリフォルニア湾に面し,北はアメリカ合衆国に接する。大部分が西マドレ山脈に属する山地,丘陵地で,ソノラ川,ヤキ川,マヨ川などの河川によって開析されている。沿岸には狭い海岸平野連なり,北部沿岸は砂漠地帯となっている。1530年代以来スペイン人に開発され,植民地時代には重要な鉱山地区となり,銅,金,銀などが採掘された。1830年州となったが,インディオ(→ラテンアメリカインディアン)のヤキ族は 20世紀初めまで州政府に抵抗した。全体に乾燥気候半乾燥気候に属するが,大規模な灌漑施設により冬野菜,コムギ,米,ワタ,タバコなどが栽培される。人口はエルモシヨ,ノガレスグアイマスシウダードオブレゴンなどの都市とヤキ川河谷に集中し,1940年代以降人口が急増。アメリカとの国境の町ノガレスからメキシコシティーにいたる幹線道路,鉄道が州内を縦断する。ティブロン島などが「カリフォルニア湾の島嶼群と保護地区群」として 2005年に,北部ソノラ砂漠にあるエル・ピナカテとアルタル大砂漠生物圏保護区が 2013年に,それぞれ世界遺産の自然遺産に登録された。面積 18万2052km2。人口 266万2480(2010)。

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