食の医学館 「その他の種実類」の解説
そのほかのしゅじつるい【その他の種実類】
《栄養と働き&調理のポイント》
○栄養成分としての働き
<マカダミアナッツ>
クイーンズナッツとも呼ばれるナッツ。アメリカ、オーストラリアがおもな産地です。かたい種皮のなかの丸い部分を食用にします。酒のつまみやおやつとしてそのまま食べることができます。動脈硬化、血栓(けっせん)予防に効果のある不飽和脂肪酸のオレイン酸を多く含んでいます。
<ピスタチオ>
アーモンドに似た味わいで、少し甘みがあります。かたい殻(から)があり、中の緑色の胚乳(はいにゅう)部分を食用にします。100g中970mgとカリウムが豊富。カリウムはナトリウムの排泄(はいせつ)をうながし血圧を下げる作用があります。食物繊維も9.2gと多いので、便秘(べんぴ)予防に。
<ヘーゼルナッツ>
イタリア、スペインがおもな産地。丸い実で、中の白い胚乳を食用にします。100g中130mgとカルシウムが豊富。ビタミンEも17.8mgと多く含んでいます。Eは血行を促進して冷え症を改善し、毛細血管を丈夫にします。活性酸素を除去して老化防止にも役立ちます。
○注意すべきこと
ただし、いずれもカロリーが高いので、一度にたくさんの量を食べるのは禁物です。