禁物(読み)キンモツ

デジタル大辞泉 「禁物」の意味・読み・例文・類語

きん‐もつ【禁物】

してはならない物事。また、しないほうがよい物事。「病気に酒は禁物だ」「油断禁物
好ましくないもの。嫌いなもの。
百姓は春のじとじと降り続く雨が―だと書いてあるよ」〈宇野浩二・苦の世界
[類語]悪いけしからんいけない駄目不良不可いかん良からぬ

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精選版 日本国語大辞典 「禁物」の意味・読み・例文・類語

きん‐もつ【禁物】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 禁制品物法律所有や使用を禁止されているもの。〔魏志‐武文世王公伝・彭城王拠〕
  3. 禁ずべきもの。してはならない物事。避けるべきもの。
    1. [初出の実例]「をとのするがきんもつなことか」(出典:玉塵抄(1563)一三)
    2. 「野暮は禁物、何事も、水に流るる吉原の」(出典:歌舞伎・浮世柄比翼稲妻(鞘当)(1823)大詰)
  4. 好ましくないもの。いやなもの。嫌うもの。
    1. [初出の実例]「禁物(キンモツ)好物自在にして、四百四病はなけれ共」(出典源平盛衰記(14C前)一五)
    2. 「百姓は春のじとじと降りつづく雨が禁物(キンモツ)だ」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉五)

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