そぼそぼ(読み)ソボソボ

デジタル大辞泉 「そぼそぼ」の意味・読み・例文・類語

そぼ‐そぼ

[副]雨がしとしと降るさま。しょぼしょぼ。
こさめ―と降り出だして」〈読・弓張月・前〉
[類語]しょぼしょぼしとしとぽつぽつぱらぱらばらばらざあざあ

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精選版 日本国語大辞典 「そぼそぼ」の意味・読み・例文・類語

そぼ‐そぼ

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 雨のそぼふるさまを表わす語。しょぼしょぼ。
      1. [初出の実例]「狸の嫁入・そぼそぼと出心のあめ」(出典:雑俳・伊勢冠付(1772‐1817))
    2. みすぼらしいさま、陰気で活気のないさま、また、寂しくしめやかであるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ひそかなる事をば、世俗にもそぼそぼとしたるといふがごとし」(出典:伊勢物語愚見抄(再稿本)(1474)上)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 しっとりとぬれるさま。
    1. [初出の実例]「山の駅霧のしづくのそぼそぼにをみなのともら濡れて来にけり」(出典:馬鈴薯の花(1913)〈島木赤彦〉明治四五年)

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