ばらばら(読み)バラバラ

デジタル大辞泉 「ばらばら」の意味・読み・例文・類語

ばら‐ばら

[副]
大勢の人がまとまりなく動くさま。「事故現場に近所からばらばら(と)人が集まる」
粒状のものが散らばりながら落ちる音や、そのさまを表す語。「大粒の雨がばらばら(と)屋根を打つ」
[形動]一つにまとまらないで、分散しているさま。また、それぞれに違っているさま。「機械ばらばらにしてしまう」「ばらばら意見
アクセントラバラ、はバラバラ
[類語](1別れ別れ離れ離れ散り散り思い思いちらばらまばらぱらぱらちらほらぽつぽつちりぢりばらばらてんでんばらばらてんでばらばらすかすか点在散在四散散乱/(2しょぼしょぼしとしとぽつぽつぱらぱらざあざあぼたぼたぽたぽたほろほろぽろぽろぽとぽとぼろぼろぼとぼとたらたらだらだらはらはらぽろりほたほたぽつりぽつりぽつりぽつんはらりぱらりほろりぽたりどくどくたらりちょろちょろちょろりとくとくしたたりだくだくぽとり滴る滴り落ちる垂らす垂れるこぼれるほとばしるあふれる不調和不規則不同不揃い不釣り合い不統一不均衡まちまちちぐはぐばらつきアンバランス

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ばらばら」の意味・読み・例文・類語

ばら‐ばら

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 多数が、勢いよくいっせいに、あるいは次々に立ったり動いたりするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ヒトガ barabarato(バラバラト) タツ」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 粒状のものが、散らばりながら勢いよく落ちる音、また、そのさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「手でかっこを打た声は、ばらばらと夕立だち、にわか雨のふるをとのやうなと云たぞ」(出典:玉塵抄(1563)五)
    3. 一つのまとまりをもった物が、細かく分離切断されるさま、また、細かくなって落ちるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「大太刀をすらりとぬけば、鬼どもが首は一度にばらばらばら」(出典:洒落本・女鬼産(1779))
    4. 一つにかたまらないで分散するさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「連れ立ば目に立と、三人ばらばらばら緒の雪駄(せきだ)」(出典:浄瑠璃・曾我虎が磨(1711頃)上)
    5. ぱらぱら[ 一 ]
      1. [初出の実例]「ばらばらと本の頁を繰った」(出典:春の晩(1915)〈田村俊子〉六)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙
    1. まとまっていたものが分散するさま。また、細かく分断されるさま。
      1. [初出の実例]「とり物乱妨なとさせ、人数ばらばらになりて」(出典:仮名草子・智恵鑑(1660)八)
    2. それぞれ思い思いに違っていてまとまりのないさま。それぞれが互いに関連なく、独立しているさま。
      1. [初出の実例]「何か知らそぐはないばらばらな感じ」(出典:蠢く者(1924)〈葛西善蔵〉)

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