ソリッドギター(その他表記)solid (body)guitar

改訂新版 世界大百科事典 「ソリッドギター」の意味・わかりやすい解説

ソリッド・ギター
solid (body)guitar

エレクトリック(エレキ)・ギターで,共鳴胴をもたないもの。外見上は共鳴胴のあるギターと似た形をしているが,ボディ中空でなく単なる板にすぎず,弦の振動はボディに共鳴することなしに直接に電気信号を発生させ,それをアンプで増幅してスピーカーで音にする。エレキ・ギターがすべてソリッドというわけではなく,最初は共鳴胴をもつエレキ・ギターが行われていたが,1947年にカントリー・ミュージック用として初めてソリッド・ギターが製作された。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

音楽用語ダス 「ソリッドギター」の解説

ソリッド・ギター[solid guitar]

ボディの中が空洞になっていない、1枚もしくは数枚の板が接合されてできているギター。中が空洞になっているギターに比べ重く、フィードバックしにくいため、ロックなどの大音量を必要とするジャンルに適している。その他ソウル、ブルースカントリージャズなどほとんどのジャンルで使用され、現在のエレクトリック・ギターの主流となる構造でもある。

出典 (株)ヤマハミュージックメディア音楽用語ダスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のソリッドギターの言及

【エレクトリック・ギター】より

…40年代に入ると急速に普及し始め,現代ではポピュラー音楽のあらゆる分野で広く使われている。 もっとも典型的なエレクトリック・ギターは,ソリッド・タイプ(ソリッド・ギター)と呼ばれるもので,胴はまったく共鳴体の役割を果たさず,弦が空気振動ではなく直接に電気振動を起こす機構になっている。それに対し,アコースティック・ギターに似た共鳴胴を備えたものをセミ・アコースティック・タイプと呼ぶ。…

※「ソリッドギター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android