たがる(読み)タガル

デジタル大辞泉 「たがる」の意味・読み・例文・類語

たがる[助動]

[助動][たがら・たがろ|たがり・たがっ|たがる|たがる|たがれ|○]《希望助動詞「たし」の語幹「た」+接尾語「がる」から》動詞、および助動詞「れる」「られる」「せる」「させる」の連用形に付く。
話し手以外の人の希望を表す。「この子はお菓子を食べたがってしかたがない」
(「たがっても」の形で)話し手の希望を表す。「私がどんなに退院したがっても、医者が許してくれない」
[補説]「たがる」は鎌倉時代から用いられるようになる。1の「たがり」は、動詞の連用形に付いて名詞となり、その傾向が顕著であること、またはそのような人を表す。「目立ちたがり」「出たがり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「たがる」の意味・読み・例文・類語

た‐がる

  1. 〘 助動詞 〙 ( 助動詞「たい(たし)」の「た」に接尾語「がる」の付いてできたもの。活用は、「たがら・たがり・たがる・たがる・たがれ・〇」。動詞や、受身、使役の助動詞などの連用形に付く ) ある人が、その動作実現を望んでいてその気持態度やことばに出す意を表わす。
    1. [初出の実例]「何がしと申す者こそ参りて候へ、御見参にいりたがり候」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android