20世紀西洋人名事典 「タデウシバイルド」の解説
タデウシ バイルド
Tadeusz Baird
1928.7.26 - 1981.9.2
ポーランドの作曲家。
グロジスクのマゾヴィエッキ生まれ。
第二次世界大戦中、ヴァイトヴィチ、シコルスキに師事し、戦後はワルシャワ音楽院で学ぶ。1949年クレンツ、セロツキ、批評家マレクと「グループ49」を結成。’57年、12音技法による「弦楽四重奏曲」を発表後、’60年以降は「エピファニーの音楽」(’63年)などの叙情的で情感にあふれる作品も手がける。彼は「音楽は人間の感情を最も強く美しく表現できる唯一の芸術」と考え、オペラや器楽で多くの手法を試みる。作品は他にカンタータ「ゲーテの手紙」(’70年)、管弦楽「サイコドラマ」(’72年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報