タルツェムド県(読み)タルツェムド(その他表記)Darrtse-mdo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タルツェムド県」の意味・わかりやすい解説

タルツェムド〔県〕
タルツェムド
Darrtse-mdo

中国西南地方,スーチョワン(四川)省西部の県。タルド Dardoとも呼ばれ,漢語名はカンティン(康定)K'ang-tingで,ターチエンルー(打箭炉)Tatsienluともいった。カンゼ(甘孜)チベット(蔵)族自治州の行政中心地がある。ホントワン(横断)山脈東部,ターシュエシャン(大雪山)山脈東麓,タートー(大渡)河の支流の谷にある。スーチョワン盆地の茶や織物と,ホントワン山脈やチベット高原の漢方薬材,毛皮などとの交易地として発達。宋代に安撫使が置かれ,清代末に康定府の府治となり,辛亥革命後は西康省の省都であった。行政中心地の城関鎮には漢族,チベット族がほぼ半数ずつ居住する。チョワンツァン(川蔵)道路が通り,麝香や漢方薬材の集散,チベット方面への茶の移出が盛ん。洗毛,毛紡織,農牧用機械などの工場がある。谷底ではハダカムギ,ジャガイモ,トウモロコシ,春コムギなどを栽培し,ウシ,ウマ,ロバを飼育する。山腹ではヤク,ヒツジ,ウマ,ウシの放牧が主。砂金と石膏を産し,銀細工,鉄器を特産する。人口 11万(2005推計)。

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