ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タンタ」の意味・わかりやすい解説 タンタTạnṭā エジプト北部,ナイルデルタ中央部の都市。ガルビーヤ県の県都。カイロの北北西約 100kmに位置する。ナイルデルタ最大の都市の一つで,綿花の集散地として知られている。 13世紀,イスラム神秘主義者アフマド・アルバダビーがここを本拠として活躍した。彼の生誕を祝う祭り (マウリド) はエジプト最大のもの。 13世紀創立のアフマド神学校は現在,カイロのアズハル大学の分校。綿紡績,綿実油搾油をはじめ,羊毛紡績,製粉,たばこ,マカロニ製造などの工場がある。人口 37万 3500 (1986推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「タンタ」の意味・わかりやすい解説 タンタたんたTanta エジプト北部、ナイル・デルタの中央にある都市。ガルビーヤ県の県都。ナイル川のダミエッタ分流とロゼッタ分流との間に位置する。人口37万2893(1996)。デルタ地域の鉄道・道路交通の要所として発展した。現在は繊維、油脂工業が立地するほか、石油パイプラインの中継点で石油精製工場がある。13世紀のアハマッド・バダウィーの墓があるモスクを中心に年3回開かれる祭りと市(いち)が有名で、多くの巡礼者が訪れる。[藤井宏志] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by