日本大百科全書(ニッポニカ) 「タンパベイ・レイズ」の意味・わかりやすい解説
タンパベイ・レイズ
たんぱべいれいず
Tampa Bay Rays
アメリカのプロ野球球団。アメリカン・リーグ所属(東地区)。フランチャイズをフロリダ州セント・ピーターズバーグに置き、トロピカーナ・フィールドを本拠地としている。球団名の変遷は、タンパベイ・デビルレイズ(1998年)―タンパベイ・レイズ(2008年)。
両リーグで球団数の拡張と地区再編成が行われた1998年に誕生し、東地区所属となった。首位打者5回の好打者ウェイド・ボッグスや両リーグで本塁打王となったフレッド・マグリフFred McGriff(1963― )など、実績のあるベテランを獲得して最初のシーズンに備えたものの、63勝99敗で最下位となった。その後も、FA(フリー・エージェント)やトレードなどで補強を続けたが効果はみられず、同じ年に創設されて2年目には地区優勝したナショナル・リーグのアリゾナ・ダイヤモンドバックスとは対照的に、2002年まで5年連続最下位となった。2001年には62勝100敗と敗戦が100に達し、02年は55勝106敗と球団史上最多敗戦を更新した。そこで2003年からは、弱小球団だったシアトル・マリナーズを強豪へと育て上げた名将ルー・ピネラLou Piniella(1943― )を招聘(しょうへい)した。しかし結果は残せず、2005年限りで解任となった。
[山下 健]
2006年以降
2006年も61勝101敗と大きく負け越し、地区最下位。2007年はヤクルトスワローズ(現東京ヤクルトスワローズ)から移籍した岩村明憲(あきのり)内野手が1年目ながら2割8分5厘の打率を残し、攻守にわたって奮闘したが、最下位を脱することはできなかった。2008年から、球団名をタンパベイ・レイズと改称した。なお、そのほか日本人選手では、野茂英雄(のもひでお)投手(2005年)がプレー。
1998年から2007年までの通算成績は、645勝972敗、地区優勝0回、リーグ優勝0回、ワールド・シリーズ優勝0回。
[編集部]