インドの弦楽器。タンプーラtampūraとも呼ばれる。古典音楽の伴奏楽器として用いられている。木製またはふくべ製の胴にフレットなしの長い棹がつき,通常,弦の数は4本で旋律を作る上で基盤となる7音のうちの主音のサとその5度上のパの音に調弦し,指で順番に弦をはじいて,とぎれることなく鳴らし続ける。このドローン(持続音)はインド音楽に不可欠のもので,奏法は比較的簡単であるが,主奏者につねに正しい音程を与えることを任務とするので,狂いやすい調弦には絶えず気を使わなければならない。駒のところに糸をはさみ,ジワーンという余韻豊かな響きを作る。南北で大きく様式の異なるインド古典音楽の中で,タンブーラだけは南北共通して使われる楽器であるが,大きさ,材質などに違いが見られ,南のタンブーラは北に比べて地味な音色をもっている。今日では持運びに便利なハルモニウムがタンブーラの代用になることもあり,インドではスルティ・ボックスと呼ばれている。
執筆者:的場 裕子
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…正式名称=アフガニスタン・イスラム国Dowlat‐e Eslāmī‐ye Afgānestān∥Islamic State of Afghanistan面積=65万2225km2人口(1996)=1190万人首都=カーブルKābul(日本との時差=-5時間)主要言語=パシュト語,ペルシア語(ダリー語)通貨=アフガニAfghaniアジア大陸のほぼ中央部に位置し,北緯29゜30′から38゜30′まで,東経60゜30′から75゜にわたる地域を占める。…
※「タンブーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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