だらり(読み)ダラリ

デジタル大辞泉 「だらり」の意味・読み・例文・類語

だらり

[副]
力なく垂れ下がっているさま。「旗がだらりと下がる」
しまりのないさま。だらしのないさま。「暑さでだらりとする」「のんべんだらり
[名]だらり結び」の略。
[類語]ぶらりぶらぶら宙ぶらりん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「だらり」の意味・読み・例文・類語

だらり

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
    1. 力なく、またはだらしなく垂れ下がるさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「ヲビ、または、ケンナドガ dararito(ダラリト) サガッタ」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 勢いがなく、しまりのないさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「身もくたびれにけるにや、その夜はだらりとしてねたりけり」(出典:古今著聞集(1254)一六)
      2. 「絞の兵児帯をだらりと締めて」(出典:あらくれ(1915)〈徳田秋声〉三三)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙だらりむすび(━結)」の略。
    1. [初出の実例]「『其帯は妙な結びやうね』〈略〉『何といふの其名は』『だらり』」(出典:風流懺法(1907)〈高浜虚子〉一力)

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百科事典マイペディア 「だらり」の意味・わかりやすい解説

だらり

だらりと結び下げる女ものの帯の結び方。江戸時代から行われ,現在は京都舞妓(まいこ)の間に残っている。これに似た丈の短い作り帯もだらりという。
→関連項目

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