ぶらり(読み)ブラリ

デジタル大辞泉 「ぶらり」の意味・読み・例文・類語

ぶらり

[副]
物が垂れ下がっているさま。「手拭いぶらりと腰に下げる」
前ぶれも目的もなく、気軽に出かけたり、やって来たりするさま。ふらり。「ぶらりと立ち寄る」
何もしないでぼんやりしているさま。「休日ぶらりと過ごす」
[類語](1だらりぶらぶら宙ぶらりん/(2ふらっとふらりふらふらぶらぶら飄飄ひょうひょうひょいひょっこり突然打ち付けぶっつけにわか出し抜け急遽きゅうきょ短兵急不意忽然こつぜん俄然突如いきなりふと矢庭にふいと唐突ふっとついついついついとつとひょっとはた思わず思わず知らず思いがけずはしなくはしなくも図らず図らずも時ならずたちま卒然やぶから棒寝耳に水突発的発作的反射的青天の霹靂へきれき

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精選版 日本国語大辞典 「ぶらり」の意味・読み・例文・類語

ぶらり

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. 物が宙にぶら下がっているさまを表わす語。ぶらっと。
    1. [初出の実例]「木の上にぶらりとさがりたものは物の実でなうてはぢゃほどに」(出典:漢書列伝景徐抄(1477‐1515)陳勝項籍第一)
  3. なすこともなく手持ちぶさたなさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「嶋原の五つから昼まで、公事宿の見舞、ぶらりと居る所にてあらす」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)一)
  4. ふらり
    1. [初出の実例]「ブラリと料理屋に這入って」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉一身一家経済の由来)
  5. 無造作に事をなすさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「王の射れたれば搏(とる)矢その矢をとったぞ又は矢をとってぶらりと打すてたか」(出典:玉塵抄(1563)一四)

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