ぶらぶら(読み)ブラブラ

デジタル大辞泉 「ぶらぶら」の意味・読み・例文・類語

ぶら‐ぶら

[副](スル)
ぶら下がって揺れ動くさま。「両手ぶらぶら(と)させる」
なすこともなく毎日を暮らすさま。「就職もしないでぶらぶら(と)している」
あてもなくのんびり歩きまわるさま。「近所ぶらぶら(と)散歩する」
[形動]1に同じ。「切れてぶらぶらな電線」
アクセントラブラ、はブラブラ
[類語](1ふらりふらりふらふらゆらゆらひらひらびらびらぴらぴらひらりひらりひらりはたはたはらりだらりぶらり宙ぶらりん/(2ごろごろちんたらぐうたらぬらりくらりのらりくらりのらくらだらだらものぐさだらけるのほほんのんべんだらり風太郎ぷうたろうその日暮らし便便だらり便便ずぼらだらしないしだらないぬらくらちゃらんぽらん無精ルーズ無気力ふしだら自堕落ずるける怠ける手を抜く手抜き骨惜しみのろのろもたもたぐずぐず投げ遣りレイジー怠慢怠惰無為拱手きょうしゅ横着怠るサボるイージーイージーゴーイング風の吹くまま気の向くまま油を売るまったり漫然たるむぬるま湯ぬるま湯につかるもさくさもさっともさもさのそりのさのさのそのそとぼとぼのこのこのっそりそろそろゆっくりのろまのっしのっしのしのし遅いのろいのろくさいまぬるいまのろいスロー緩慢とろいまだるいまだるっこいにぶ緩徐遅緩スローモー遅遅ぼやぼや鈍重どんとろとろぼちぼちぼつぼつぽつぽつ徐徐徐徐にじわじわじわりじわりじりじりのたりのたりのたりそろりゆるゆるのんびりゆったり悠然悠悠/(3うろちょろうろうろおたおたそわそわもじもじもぞもぞちゃかちゃか徘徊彷徨ぶらつくうろつくほっつくほっつき回るさすらう

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぶらぶら」の意味・読み・例文・類語

ぶら‐ぶら

[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
① ぶらさがって揺れ動くさまを表わす語。ぷらぷら。ぶらりぶらり。
史記抄(1477)三「客殿の天井にぶらぶらとさがりてあるを」
惰性で事を行なうさま、また、なすこともなく怠惰に暮らしているさまを表わす語。ぶらりぶらり。
※浮世草子・西鶴織留(1694)四「今時は薬が人をころすはじめから無用といふたに、ぶらぶらと掛て置て」
※俳諧・三千風笈さがし(1701)上「きのふもぶらぶらと暮しけふものさのさと」
③ 目的もなくゆっくりと歩くさまを表わす語。ぶらりぶらり。
咄本・くだ巻(1777)初夢「とそ酒の微酔い機げん、足に任せて暮かぬる日をぶらぶら行ば、七福神の芝居
④ 病気が長びいてなかなか治らないさまを表わす語。
※咄本・軽口露がはなし(1691)四「あけくれぶらぶら煩ものあり」
⑤ (目の前にぶらぶらする意で) 事柄の実現が目前にあるさまを表わす語。
浄瑠璃・三荘太夫五人嬢(1727)二「彼奴原を引括れば千石の加増はぶらぶら」
[2] 〘形動〙 細長い物が、ゆるんだり折れたりして固定せずゆれ動くようになるさま。ぶらんぶらん。「人形の手がぶらぶらになる」
[3] 〘名〙
① ぶらさがっているもの。ぶら。
仮名草子仁勢物語(1639‐40頃)下「さる機(はた)の上(かみ)に、草鞋(わらんじ)の大きさして、さし出でたるぶらぶらあり」
② (なすこともなく遊んで暮らすさまから転じて) あそびにん。遊侠。ぶら。
※浄瑠璃・夏祭浪花鑑(1745)三「人の厭がるぶらぶらも、年が異見で直たか」
※雑俳・大黒柱(1713)「ぶらぶらが毎年出てぶらつかかす」
武具指物の名。軸棒の先端に釣鐘状の作り物をとりつけたもの。ちろり。〔武用弁略(安政再板)(1856)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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