チックコリア(読み)ちっく・こりあ(その他表記)Chick Corea

現代外国人名録2016 「チックコリア」の解説

チック コリア
Chick Corea

職業・肩書
ジャズ・ピアニスト

国籍
米国

生年月日
1941年6月12日

出生地
マサチューセッツ州チェルシー

本名
Corea,Armando Anthony

グループ名
グループ名=リターン・トゥ・フォーエバー〈RTF

受賞
グラミー賞(12回)〔1975年〜〕,ジャズ・ディスク大賞(第28回)〔1994年〕「星影ステラ」,ジャズ・ディスク大賞(金賞,第40回)〔2006年〕「スーパートリオ」

経歴
父はミュージシャン。6歳の頃からピアノ、8歳からドラムを始めた。1962〜66年モンゴ・サンタマリア、ウィリー・ボボ、ブルー・ミッチェル、ハービー・マンらのバンドで活躍。’67年スタン・ゲッツ・グループに参加、この頃から自己のグループ活動も開始しニューヨークを代表するアコースティック・ピアニストとして知られた。’68〜70年マイルス・デービス・バンドに参加。’70年マイルスのもとから独立、サークル結成し全米、ヨーロッパを廻った。’72年スタンリー・クラークらと共にリターン・トゥ・フォーエバー(RTF)を結成、ラテン要素を取り入れたジャズ・フュージョン・グループとして’70年代を象徴するコンボとなる。その後メンバーを変え、’80年解散。またクラシック演奏家達とも共演するなど幅広い活動を行う。’85〜93年チック・コリア・エレクトリック・バンド(CCEB)で活動。’98年3管編成のサクステット・オリジンを結成。’94年、’97年、’98年、’99年来日公演。2001年ブルーノート・ツアーで、2006年東京JAZZ出演などで来日。2008年日本のジャズ・ピアニスト・上原ひろみとデュオ・コンサートを開催。同年RTFを再結成。2009年2月にはギターのジョン・マクラフリンと組んだファイブ・ピース・バンドで来日。2013年夏“東京ジャズ”に若手中心のプロジェクト“ザ・ヴィジル”を率いて参加。代表作に「フレンズ」「クリスタル・サイレンス・ライブ」「トリオ・ミュージック」「タッチストーン」、ソロ作品「ピアノ―インプロビゼ-ションVOL1&VOL2」(1971年)、「星影のステラ」(’94年)、アルバム「リターン・トゥ・フォーエヴァー〜ライヴ・イン・モルテ」「スーパートリオ」「リターンズ〜リュニオン・ライヴ」など。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

知恵蔵mini 「チックコリア」の解説

チック・コリア

米国のジャズピアニスト。1941年、ボストン近郊生まれ。ジャズトランペット奏者の父から影響を受け、4歳でピアノを習い始める。ジュリアード音楽院で学んだ後、20代でステージ活動を開始。68年からマイルス・デイビスのバンドに参加し、ロックやラテン音楽などを融合させた新しいジャズの世界を切り拓く。このころよりエレクトリックピアノを弾き始め、「キリマンジャロの娘」などの名盤を生み出した。71~78年には、バンド「リターン・トゥ・フォーエバー」を率い、同名のアルバムなどで人気を博した。72年作の「スペイン」は特にさまざまなアーティストからカバーされている。米音楽賞のグラミー賞に67回ノミネートされ、23回受賞した。2021年2月9日、79歳で死去した。

(2020-2-18)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

20世紀西洋人名事典 「チックコリア」の解説

チック コリア
Chick Corea


1941.6.12 -
米国のジャズ・ピアノ奏者,作曲家。
マサチューセッツ州チェルシー生まれ。
1962年プロ入りする。’68〜70年代マイルス・デイビス・バンドに参加、世界楽旅に同行する。’70年に独立し、アンソニー・ブラクストンらと演奏活動を行う。’72年初頭スタンリー・クラーク、アイアート・モレイラらとリターン・トゥ・フォーエバーを結成し、ロックやラテンの要素を吸収した多彩な音楽で人気を高める。代表作に、「フレンズ」「クリスタル・サイレンス・ライブ」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

367日誕生日大事典 「チックコリア」の解説

チック コリア

生年月日:1941年6月12日
アメリカのジャズピアニスト

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のチックコリアの言及

【ジャズ】より

…70年代から80年代へかけ,ジャズ界はかつてない多様化(あるいは混迷)の様相を呈するようになった。マイルスのグループに在籍し,大きな影響と示唆を与えられたハービー・ハンコックHerbie Hancock(1940‐ ),ジョー・ザビヌルJoset(Joe) Zawinul(1932‐ ),チック・コリアArmand A.(Chick) Corea(1941‐ 。いずれもキーボード奏者)やウェイン・ショーターWayne Shorter(1933‐ 。…

※「チックコリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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