チャタルホユックの新石器時代遺跡(読み)チャタルホユックのしんせっきじだいいせき

世界遺産詳解 の解説

チャタルホユックのしんせっきじだいいせき【チャタルホユックの新石器時代遺跡】

2012年に登録された世界遺産(文化遺産)。トルコ東部、南アナトリアのコンヤ平原の2つの丘陵を含む37haのエリアで、1958年に発見され、人類最古の集落跡として注目を集めた新石器時代の遺跡群。東の丘陵は、紀元前7400~前6200年頃の新石器時代の18の堆積があり、壁画レリーフ彫刻などの造形芸術が発掘されており、新石器時代の遺構遺物が多数発掘されている。これらの発掘品は、人類の社会構造や文化的活動に関する進化を示し、定住農耕への展開の様を知ることのできる貴重な資料とされる。また西の丘陵は、紀元前6200年~前5200年頃の金石併用時代の文化的な進化の様を示している。チャタルホユックは、村落が形成され、人口の密集が起こり都市化していく過程を、2000年という長期にわたる変遷を知ることができる点でも重要。その街並みは非常に特徴的で、道路が存在せず、密集した家々の屋根が道路や玄関として利用されていたという点もきわめて興味深い。◇英名はNeolithic Site of Çatalhöyük

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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