チャールズカオ(読み)高 錕(その他表記)Charles Kuen Kao

現代外国人名録2016 「チャールズカオ」の解説

チャールズ カオ
高 錕
Charles Kuen Kao

職業・肩書
電気工学者 元ITXサービス会長・CEO,元香港中文大学副学長

国籍
米国

生年月日
1933年11月4日

出生地
中国・上海

旧名・旧姓
Kao Kuen

専門
光ファイバー通信

学歴
ロンドン大学〔1957年〕卒

学位
Ph.D.(ロンドン大学)〔1965年〕

勲章褒章
CBE勲章〔1993年〕

受賞
ノーベル物理学賞〔2009年〕,IEEEアレクサンダー・グラハム・ベル・メダル〔1985年〕,IEEEファラデイ・メダル〔1989年〕,日本国際賞(情報・コンピュータ・通信システム分野,第12回)〔1996年〕「広帯域・低損失光ファイバー通信の先道的研究」

経歴
1957年英国のスタンダード通信・ケーブル入社。同社主任研究員を経て、’70〜74年香港中文大学電子工学部教授。’74〜81年ITT(バージニア州)電子光学製品部門主任研究員・技師長、’81〜88年同副社長。’87〜96年香港中文大学副学長。’96年〜2001年トランステック・サービス会長兼CEO(最高経営責任者)。2000〜2004年ITXサービス会長兼CEO。この間、光ファイバーに低損失で広帯域な情報伝達の可能性があることを予見基礎実証を行い、光ファイバー通信開拓に貢献。その業績により2009年ウィラード・ボイル博士、ジョージ・スミス博士とともにノーベル物理学賞を受賞。米国籍と英国籍を持つ。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「チャールズカオ」の解説

チャールズ カオ
Charles Kuen Kao


1933 -
電気工学者。
上海生まれ。
1960年から’70年まで、イギリスのスタンダード・テレコミュニケーション・ラボラトリー社に勤める。’66年、ホッカムとの連名論文を発表し、グラスファイバーによる光通信実用化の基礎を築く。グラスファイバー中の光伝播損失が1000dB/km以上あった’60年代に、伝播損失20dB/kmのファイバーが可能であることを予言する。この予言は、’70年代に入って実現する。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

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