ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チョコナイ・ビテーズ」の意味・わかりやすい解説
チョコナイ・ビテーズ
Csokonai Vitéz Mihály
[没]1805.1.28. デブレツェン
ハンガリーの詩人。啓蒙期の最もすぐれた抒情詩人。作品はロココの優雅さにあふれているが,ハンガリー詩の伝統を継承している。死後発表の,愛する「リラ」に捧げた多くの詩は,深い苦悩の昇華と高雅な旋律性によって,ハンガリー恋愛詩の頂点とされる。晩年は食客として各地を放浪,宿主の依頼に応じてそのおりおりに詩を書くかたわら,喜劇的叙事詩『ドロッチャ』 Dorottya (1799) を書いた。
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