最新 地学事典 「チョロ火山」の解説
チョロかざん
チョロ火山
Colo volcano
インドネシア,スラウェシ島北部のトミニ湾中央(0°10′S, 121°37′E)に位置する島火山。島名からウナウナ(Una Una)火山とも。海底約2,000mからそそり立つ成層火山で,その上部に当たる島は直径約10kmのほぼ円形,海抜508m。中央やや西寄りに東西に長い2km×1.5kmの大型火口があり,中に1898~1900年の噴火で形成された中央火口丘がある。島の8割が被災した1983年7月の噴火は画期的噴火予知成功例の一つとして知られる。M5クラスの群発地震を明瞭な前兆とした噴火は,水蒸気爆発ののち,全方向への火砕流を発生,西側では海に流入,集落を壊滅させた。全島民7,000余名のほとんどはこの最大噴火(23日)の前日までに島外へ避難し,島に残った警戒担当者も大噴火開始とともに緊急脱出,死傷者皆無。事前に火山災害予測図が用意され,災害対策も検討された成果だった。山体構成岩石はややアルカリに富み,主に角閃石黒雲母安山岩・オージャイト粗面安山岩。
執筆者:大島 治
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

