現代外国人名録2016 「チョン・ミョンフン」の解説
チョン・ミョンフン
鄭 明勲
Chung Myung-whun
- 職業・肩書
- 指揮者,ピアニスト ソウル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督,アジア・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督,フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団音楽監督
- 国籍
- 韓国
- 生年月日
- 1953年1月22日
- 出生地
- ソウル
- 学歴
- マンズ音楽大学ピアノ科〔1975年〕卒,ジュリアード音楽学校〔1978年〕卒
- 受賞
- アッバーティ賞〔1978年〕,ニューヨーク市長表彰,トスカニーニ賞〔1989年〕,フランス・オペラ・ディスク・アカデミー・ブルーノワルター賞〔1995年〕,ニューヨーク・タイムズ青少年放送音楽コンクール第1位〔1970年〕,ミュンヘン国際音楽コンクールピアノ部門第2位〔1973年〕,チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門第2位〔1974年〕
- 経歴
- 3歳からピアノを始める。1960年7歳の時ソウルでピアニストとしてコンサートデビュー。9歳の時に一家で米国に移住。15歳でニューヨークへ、’71年マンズ音楽大学に入学、指揮とピアノを専攻、ナディア・ライゼンバーグに師事。同年韓国国立交響楽団を指揮してデビュー。’73年ヨーロッパ、’74年米国でデビュー。’75〜78年ジュリアード音楽学校でさらに指揮の勉強をする。’76〜77年ニューヨーク・シティ・ユース・シンフォニー指揮者、’78〜81年カルロ・マリア・ジュリーニの下でロサンゼルスフィルハーモニー副指揮者を務め、現場の修練を積む。’81年ヨーロッパに移り、’84〜89年西ドイツのザールブリュッケン放送交響楽団音楽監督兼首席指揮者を経て、’89年5月パリの新オペラ座(バスティーユ・オペラ座)音楽監督兼常任指揮者に抜擢された。同劇場をヨーロッパの一流歌劇場のレベルに引き上げ、’91年にはフランス舞台および音楽批評協会から“今年の芸術家”に選ばれるが、’94年8月パリの政治抗争にまき込まれ解任。’97年1月アジア8ケ国のプロオーケストラの選抜メンバーで編成するアジア・フィルハーモニー管弦楽団を創立し、音楽監督兼常任指揮者に就任。2001年一時活動を中止したが、2006年活動を再開。この間、1997年〜2005年ローマのサンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団音楽監督兼首席指揮者。2000年5月よりフランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、2001年5月より東京フィルハーモニー交響楽団特別芸術アドバイザー、のち桂冠名誉指揮者。2006年ソウル・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任。1975年初来日、’95年指揮者として初の日本公演。2011年5月ソウル・フィルと共に初来日、第1回東京定期演奏会を開催。また、国連の麻薬撲滅運動の大使として、世界各地でコンサートを開き、韓国では環境問題や反戦・反暴力のメッセージを伝える演奏会にも参加するなど、幅広い活動を行う。1995年ユネスコのマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報