ツルハコベ(読み)つるはこべ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツルハコベ」の意味・わかりやすい解説

ツルハコベ
つるはこべ / 蔓蘩蔞
[学] Stellaria diversiflora Maxim.

ナデシコ科(APG分類:ナデシコ科)の多年草。茎は地表をはい、節から根を出す。葉は葉柄があり心臓形、表面には伏毛がある。初夏葉腋(ようえき)に長い花柄をもつ小さな花をつける。花弁は5枚、白色で深く2裂する。本州四国、九州の林中に生育し、やや湿った所によく生えるためサワハコベの名がある。ミヤマハコベに似るが、茎や花柄には毛はない。

[三木栄二 2021年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android